高齢ドライバー ついに17年ぶりとなる消費増税が実施された今、あらゆる課税商品の税率が引き上げられるなかで、消費者が見直すべき項目の1つに自動車保険料が挙げられる。損害保険契約は非課税商品だが、損保側の支出増は必須であり、各社が保険料を値上げする可能性はゼロではない。特に、事故の加害者となるケースの増加している高齢ドライバーは、過去に値上げ率を最も大きく設定されたこともあり、契約更新後の保険料の動向は気になるところ。そこで、高齢者が知っておきたい保険料を抑えるコツとは?
■コツ(1)走行距離を見直して割引率を上げる!

 契約時に申告する想定年間走行距離区分に応じて保険料を割引く「走行距離割引」は、現在、多くの保険会社が取り入れている。高齢になれば、長距離を走る機会も減り、申告している距離には及ばない可能性も。契約内容と1年間に走る距離を見直し、割引率の高い保険会社やプランへの乗り換えの検討がおすすめだ。

■コツ(2)子どもや孫の成長に合わせて年齢条件を設定

 家族間での車の使用を考慮して、年齢条件を設定している高齢ドライバーは、再確認を! 例えば、契約時に21歳だった子どもが26歳になっていれば、条件を「26歳未満不担保」に変更でき、そのぶん保険料の節約が可能。また、実際は自分しか運転していないなら、自分の年齢に合った条件に設定することでも、保険料は抑えられるだろう。

■コツ(3)軽い修理なら自腹で! 車両保険「免責金額の見直し」

 車両保険に加入している場合は、事故時に自身が負担する「免責金額」を見直すのも一つの手。事故が起こった際に、免責金額が設定されていれば、保険会社は支払金額を抑えられるというメリットがある。このため、保険料は割安となる。

 また、2012年4月より改定された等級制度の観点からも、見直しは必須。「事故有係数と無事故係数の登場」、「等級据え置き事故の廃止」により、事故を起こして保険を使ったドライバーの負担が大きくなることを考えると、軽い修理で済む場合は保険を使わずに自腹をきる前提で、プランを検討するという手段もある。免責金額を10万円などに設定し、保険料を安くしたほうが断然お得となるケースもあるからだ。

 多方面から嘆き節が聞こえてくる消費増税だが、あまり気にかけていなかった自動車保険のコストを見直すには“いいきっかけ”ともいえる。今一度、保険会社や補償内容、プランなどをじっくり再検討して、節約に役立ててはいかがだろうか。 
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

SponsoredLink

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...