■事故対応力と商品力で顧客開拓

 --セゾン自動車火災保険の特徴は

 「当社は、代理店で保険を販売する通常の損害保険会社とは異なり、インターネットや電話で販売する『ダイレクト型』だ。今後、消費増税などで節約志向が高まれば、消費者は一定の安さを求めるだろう。ネットに慣れた消費者が増え、ネット経由の保険加入も活発になっており、ダイレクト型の存在意義は高まっている」
 セゾン 大人の自動車保険
--中核事業の自動車保険では、40~50代を主なターゲットとした「おとなの自動車保険」が看板商品

 「2011年1月の発売から2年間で、契約件数は約10万件に達した。宣伝を増やしたのは最近で、12年4月から今年3月まででみると約8万3000件と、この1年間で勢いが出てきた。知名度を高めていけば、契約件数はもっと増える。13年度は約15万件の契約獲得を目指す」

 --他にもダイレクト型の損保会社が数ある中で、どう差別化を図るのか

 「ダイレクト型の中でも当社は最後発だ。生き残りの大きなポイントは、優れた業務品質と特徴のある商品。業務品質では事故対応力を充実させ、顧客満足度を高める。親会社の損害保険ジャパンの拠点網を活用できるのも有利な点だ。商品では『おとなの自動車保険』をより浸透させて、40~50代の顧客を開拓していく」

 --カード大手のクレディセゾンと提携している。セゾンカード会員をどう取り込んでいくのか

 「稼働会員数が約1350万人と大きく、積極的に攻めていく。『おとなの自動車保険』はセゾンカード会員の契約件数が約2万8000件と、一定の割合を占めている。セゾンカード会員向けに、300円からの保険料で身の回り品の損害やけがなど必要な補償を選べる専用保険も人気が高く、契約件数は今年3月に105万件に達した。今後もさらに伸ばしていく考えだ」
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